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2020年度 建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト
コンクリート工における充填管理の高度化コンソーシアム(代表者:村本建設株式会社、構成員:株式会社レックス・エコモット株式会社)は、内閣府の「官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)」における推進費を活用した国土交通省の「2020年度 建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に応募し、当コンソーシアムが提案した「コンクリート工における充填管理の高度化」が採択されました。 その試行技術内容についてご紹介いたします。
国土交通省では、全ての建設生産プロセスでICT等を活用するi-Constructionを推進し、建設現場の生産性を2025年度までに2割向上させることを目指しています。
また、「統合イノベーション戦略(平成30年6月15日 閣議決定)」においても、我が国を「世界で最もイノベーションに適した国」に変革するため、科学技術イノベーションの創出に向けた官民の研究開発を強力に推進することとされています。
このため、公共土木工事において、様々な分野の知見を結集することで、デジタルデータをリアルタイムに取得し、これを活用したIoT、AIをはじめとする新技術を試行することによって、建設現場の生産性を向上するための研究開発を促進する「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」を平成30年度より開始しました。
令和2年7月から下記の技術Ⅰ、技術Ⅱの公募を行い、「データ活用による建設現場の生産性向上ワーキンググループ」での審査を経て22件の技術を選定しました。選定された技術については、各地方整備局等と委託契約を締結し、現場で試行を行います。
公募対象 技術 |
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選定技術 内訳 |
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当コンソーシアムでは対象技術Ⅱに、「コンクリート工における充填管理の高度化」を応募し、採択されました。
PRISMは、平成28 年12 月に総合科学技術・イノベーション会議と経済財政諮問会議が合同で取りまとめた「科学技術イノベーション官民投資拡大イニシアティブ」に基づき、600 兆円経済の実現に向けた最大のエンジンである科学技術イノベーションの創出に向け、官民の研究開発投資の拡大等を目指して、平成30 年度に創設された制度です。
総合科学技術・イノベーション会議が政府全体の科学技術イノベーション政策の司令塔として、民間の研究開発投資誘発効果の高い領域(ターゲット領域)に各府省の施策を誘導し、それらの施策の連携を図るとともに、必要に応じて、追加の予算を配分することにより、領域全体としての方向性を持った研究開発を推進します。
国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」は、同プログラムの一部を活用したものです。
株式会社レックス
役割:機器レンタル
エコモット株式会社
役割:ソフトウェア開発
本コンソーシアム開発技術は充填検知機器,振動デバイス,AI カメラ,クラウドサーバー,携帯端末で構成され、AIカメラがリアルタイムにコンクリート充填検知器を記録します。記録したデータは専用のクラウドで解析され、その結果を各作業員が携帯端末で確認することができます。開発技術は用いることにより、作業員に対してコンクリートの充填状況を見える化し、コンクリート工の品質向上を図ります。
本技術を検証する工事概要は以下に示す。
工事名称 | 大和御所道路飯高町地区下部工事 |
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工事場所 | 奈良県橿原市飯高町地先 |
工 期 | 2019 年3 月7 日~2021 年7 月30 日 |
工事内容 | 場所打杭工 3 基(P65,P66,P67) 、橋脚フーチング工 2 基(P66,P67) |
橋脚フーチング工のコンクリート打設において、アンカーフレーム周辺はコンクリートの打込みに留意する必要がある。特に上・下フレームの下面は空気溜りの発生が懸念されるため、コンクリートの充填・締固め状況を常時確認できる手法が求められています。
以下の手順により開発技術を活用し、コンクリートの充填・締固め管理を行い、コンクリート工における品質の向上と省力化を図ります。